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第58話「ゼルフの光」

last update publish date: 2026-02-11 11:10:42
 ルキシアナ長老の案内で、セリュオスとエレージアは森の民の村の奥――その時が来るまでは誰も踏み入れてはいけないとされているらしい、封印区域へと向かった。

 少し離れて地中を掘り進めるような低い音が聞こえてくるので、おそらく先ほど出会ったガドルもこっそりついて来ているのだろう。

 森の民たちは道の端に身を寄せ、長の歩みに黙礼しながらも、その視線をセリュオスに投げかける。

 好奇、不安、期待、そしてほんの僅かな敬意。

 霧が薄い乳白色の布となって漂う中、これから何が起こるのかという彼らのざわめきだけが静かに波紋を広げていた。

 やがて村を外れると民家が消え、整備された道も途切れ、セリュオスたちは深い森の息遣いが支配する領域へと入っていく。

 空気が急激に冷え、霧はより重く、粘るように身体中にまとわりついた。

「ここから先は、我らルキシアナの一族と言えど、簡単に入ることはできぬ封じられた地」

 ルキシアナ長老は低く言った。

 彼女が持つ杖の先が地に触れるたび、古い木霊が響くようだ。

「そんな場所に、なぜ俺たちを……?」

 セリュオスの問いに対する返答はなかった。

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白浪まだら

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